クラス替えがあった。

去年まで一緒だった奴等と離れて

俺だけが別クラス。



隣の教室で、少し厚い壁越しの距離なのに。

それがとても遠くて。


ずっと俺が仁一のソバにいたのに。

休み時間のチャイムの度に仁一の所まで駆け寄って。

授業中だって時には視線で会話して。
他愛の無い会話が凄く楽しくって。

あーぁ。もう少し真面目に勉強しておきゃよかった。
なんて去年の仁一との事を思い出していたら
後ろから仁一が声を掛けてきた。

俺の少し可愛そうな所を邪魔するな、と軽く朝から叩いて。

「今日、何時に帰る?」


当たり前だった事はこれからもずっと当たり前で。

「なぁ、仁一。俺さー…」
「んだよ?」
「んー?やっぱなんでもない」

ずっと当たり前なんだ。



と、言う事でようやくな感じの山川です。 結構バシバシと川岸君はたたきます。 多良君と絡む川岸君も少し常葉女子っぽいです。