常葉女子の新聞部が常葉にやってきた。

【常葉女子の選ぶ常葉イケメンTOP3】を取材するらしい。

誕生日だとか、血液型だとか、好きなタイプとか
どうでもいいけど個人情報は大丈夫なのかと思うようなことばかり質問を受けた。

「じゃぁ、伊崎君にとってのライバルは?」

「愚問ですね。彼でしかありえない」

「え?」

「馬鹿ばっかりやってて、どうしようもないし、かなり腹黒いし…」

「はぁ?」

「でも、俺のライバルはあいつでしか有得ませんから」

チラリと見下ろした窓の外。

あいつはもうそこに立っていた。
そうだ、今日は一緒に参考書を見に行くんだ。
俺があいつの国語を見てやって、あいつに数学を見てもらう。

ライバルだから。

共に高め合える、切磋琢磨できる相手だから。



「じゃぁ、失礼します。適当に香山にでもスポットライト当てておけばいいんじゃないですか?」

俺自身も適当にアドバイスをして部屋を後にした。

さ、早く参考書を買いに行こう。
お前との時間を1分1秒でも無駄にすることはライバルとして、恋人として失格だから。



はい、PAYです。絶対この二人はライバルとしての意識が高い気がします。 だからこそ熟年夫婦なんだと思います…!!