英語偏差値 69 国語偏差値 72 数学偏差値 42 この落差はなんなんだろうか。まぁ将来はどうにかなるだろうし、バリバリの文系だって 構わない。 でも、愛しい人に教わる教科がこんななのは流石に俺もキツい。 試験が返ってきた時の広木ちゃんの視線と溜め息は俺だって堪える。 だから俺はこんな提案をした。 『偏差値60越えしたら言うこと聞いて。』 まぁ構わないと軽く承諾した広木ちゃんに誓約書を書かせた。 翌々週の模試。 俺は初めて模試対策の勉強をした。 なんだかんだで広木ちゃんが大好きだから。 そうして受けた模試は長い長い1ヶ月後に返ってきた。 これは…どうしたことだ。 数学偏差値 72。 担任にまで褒められて少しきまずくて。 俺は広木ちゃんの元に飛んでいった。 おま…やれば出来んじゃん。 久しぶりに…ていうか初めて見たかも知れないその顔がいつも以上に愛しく思えて。 ねぇ、広木ちゃん。 俺、広木ちゃんちに住みたい。 俺の我儘はそんなことだったのに広木ちゃんは目を丸くして困った様に笑った。 それは…駄目。 親御さんが心配するだろ? ねぇ、広木ちゃん。 うちの親だよ? そんなまともな親じゃないよ。 そうかと笑う広木ちゃんはどうしようもなく可愛くて。 本当は大人の男に抱く感情じゃないんだろうけど でも本当に可愛くて。 愛しくて。 どうしようもないこの我儘は…貴方への愛情表現なんだ。
携帯でぽちぽちと打っておりました。 千明ネタ。 もう千明フィーバーが来てどのくらい経ったのか…。 これからもしばらく熱いかと…!